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だんだら、ゆらら…

月がとっても青いから、遠廻りしてかえろう。

血と骨(下)

血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2001/04)
梁 石日

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昨日読了。

んー。

まぁそうね、な最後でした。
一人の男の生き様を描いているので、別に最後になにがあるというものではないです。

読了はすっきりが好き

な人にはお勧めしません。
エログロのえぐい話が苦手な人にもお勧めできません。

面白かったか?

と母親にも聞かれたのですが、返答に困りました。
結構な分厚さの本ですが、先が気になって気になって一気に読みましたし、そういう意味では面白かったと思います。ただあまり後味は良くない。何かをこちらに問いかける、という本でもない。ただただ事実を淡々と綴りあげ、目の前で展開させていく。著者の筆力に巻き込まれ、あれよあれよと話は進む抗いようのない力が存在する本です。

凄い本ではあると思います。
でもこの本に何かを求めてはいけません。
すがったり、頼ったり、求めたり、そんな共依存的な読者の思いはおろか、哀れみや、共感や、悲しみ、そういった感情すらも一切拒否し、壮絶なまでの孤独を描いた作品です。


私にはある意味読後に何も想わなくていいので、楽な本ではありました。
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